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神前式で行う三々九度の意味と美しい作法を知ろう!
- 2019.08.15 | つぶやきBlog
神前式の儀式の一つ「三々九度(さんさんくど)」。
三々九度の盃は別名「三献の儀(さんこんのぎ)」「三々九度の盃(さんさんくどのはい)」「夫婦固めの杯」とも呼ばれています。
三々九度とは、新郎新婦がお酒を酌み交わす儀式。
和婚を予定している花嫁さんなら一度は聞いたことがあるとは思いますが…三々九度の「意味」はご存知ですか?
どんな事をするかはなんとなく知っていても、意味まで知らない!という花嫁さんも多いかも。
三々九度の意味や流れ、やり方、そして作法や綺麗に飲むコツなどを解説!!
【三々九度の道具「杯・盃(さかずき)」の意味】
三々九度は大きさの違う三つの杯を使ってお酒を飲みますが、それぞれのサイズの杯は、現在過去未来の時間軸を表す意味をそれぞれ持っています。
小:過去を意味するもの。先祖に向けた新郎新婦の巡り合わせの感謝の意味が込められている。
中:現在を意味するもの。二人で末永く、力を合わせて生きていく意味が込められている。
大:未来を意味するもの。両家の安泰(あんたい)と子孫繁栄の意味が込められている。
【三々九度のやり方】
①巫女がお銚子から神酒(みき)を三回に分けて一つの杯に注ぐ
②三回に分けて神酒を口にする
③1と2を順番通りに繰り返す
《順番》
一の杯(小):新郎➡新婦➡新郎
二の杯(中):新婦➡新郎➡新婦
三の杯(大):新郎➡新婦➡新郎
三回に分けて飲むことにも意味があり、一口目は神へ、二口目は家族へ、三口目はゲストへの感謝と誓いが込められているそう…
「三つの杯を使って、三回で注ぎ、三回で飲み、新郎新婦合わせて合計九回神酒を飲む」なので、三々九度と言われています。
三々九度は全て割り切れない数字「奇数」を使っていることも、伝統的な儀式の特徴です。
神酒を一つの器で交互飲むことにより、固い絆を結び一生苦楽を共にするという誓いを意味しているそうです*
新郎新婦の絆を強くし、神や家族、ゲストへ感謝する儀式「三々九度」。
【三々九度を綺麗に行う方法】
三々九度を行う前に先ず頭に入れておくべきことは、
「着物の袖が重いので、杯を口に持っていくのが大変」ということ。
「和装って全然着ないから、裾が重すぎてびっくりした!」という感想を多くの先輩花嫁が仰います。
袖が重く、上に上げるのが辛いため、ついつい、お行儀悪く口を杯の方に持って行ってしまいがち。
口を杯の方に持って行くと猫背になってしまって、美しくありません。
なので、本番前、色打掛や白無垢を着てから、腕を上げる練習をしておくのがおススメ*袖の重さに慣れてから、本番はしっかりと腕を上げ、姿勢はまっすぐのまま口まで持っていきましょう。
三々九度を行うときは、指を揃えて杯を持つようにしましょう。
持ち方は、親指を手前にして残りの指は反対側。
親指以外の指と指の間に隙間が出来てしまったり、持ち方が違ったりすると綺麗に見えないので、しっかりと指を揃えることと持ち方を意識しましょう*
★お酒が苦手な花嫁さんや控えている花嫁さんは神酒を飲み干さなくてもOK★
注がれた神酒は飲み干さないと…!と思ってしまいがちですが、いくら小さな杯とは言え何杯も飲んだら酔っぱらってしまうかも。
なので、飲めない花嫁さんは少し口に含む程度か、口につけて、飲むポーズをするだけで、無理しなくても大丈夫です。
意味をしっかり理解して美しい作法で神前式を行いましょう♪